ご挨拶
身延山にある仏像に魅了され、その縁から触れた私。ここ身延山でも毎年10月に、提灯の灯りが踊る『身延山の提灯祭り』が開催されます。お祭りが地元に人を引き留め、学業や仕事を休んでまで故郷へ帰る理由。ふるさとのお祭りには魅力があり、それが地域に息づく伝統の源泉だと信じています。
少子高齢化や地域の人口流出により、伝統芸能の後継者不足が深刻な課題となっています。このままでは地域の魅力が失われてしまうかもしれません。当工房では、身延山の無形民俗文化財を含む伝統芸能に使用される道具の修復を通じて、祭りや文化・信仰を通した伝統の継承に尽力し、地域の方々の笑顔と絆を育むお手伝いをしたいと考えています。
身延 太郎
- 1988年3月: 身延山で修行を始める
- 1996年8月: 京都で蒔絵の修行を開始し、重要無形文化財保持者(人間国宝)に師事
- 2002年5月: 修行の成果を評価され、金沢にて独立し、芸名「松翔」を名乗る
- 2009年12月: 二本松市に戻り、地元で蒔絵の作品制作に携わる
- 2015年7月: 京都で「松翔会 漆芸展」を主催
- 2018年4月: 金沢で「しいのき迎賓館 芸術祭」に出展
- 2021年9月: 名古屋にて「身延太郎展 〜蒔絵の世界〜」を開催
技術
Technique
伝統の精髄を受け継ぐ当工房では、仏像彫刻において古来から伝わる技法を用い、
神聖な仏像や装飾品を修復しています。
仏像制作の基本として彫刻を学べます。木材の扱いや種類、性質の学びから彫刻刀、鑿、電動工具の扱い方、手入れ方法。また、造型力、観察力を高めるためデッサンや粘土塑像を学ぶことも含まれます。
筆の種類や手入れ方法、岩絵の具からアクリル絵の具まで様々な顔料の扱い方
彫刻立体物への彩色、壁画の彩色、胡粉を用いた盛上極彩色技法を扱っています。
金箔やプラチナ箔を細く裁断して作る金糸、四角や丸に切り抜いたものを用いて文様を描きます。
顔料には出せない輝き、精密な幾何学模様を表現することに用いられることが多いです。
真鍮、銀、錫等の金属を溶かし、型に流し込み立体物を作る技術です。
当工房では、型の原型制作から鋳造まで一貫して行っています。
1万分の1mmという薄さの金箔を、
仏像や仏具に貼ります。
道具作りや、箔糊選定の知識なども含め、金箔貼りの技術です。
3Dスキャンから3Dプリンターによる出力、更にはプラスチックへの着色彩色まで、プラスチックを素材とした加工を行えます。
制作集団彫玄では、伝統と職人技術を結集し、仏像の彫刻および修復のプロフェッショナルとして信頼されています。貴重な仏像が美しさを失ったり、損傷した場合には、ぜひ私たちにお手伝いさせてください。
身延山大学入学、オープンキャンパスや
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制作集団彫玄
お仏像の美しさを永く伝えるお手伝いをさせていただきます。
どうぞお気軽にお問い合わせください。